成人式、初の単独開催 那覇市の金城中校区


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式場内に貼る式次第などを準備する金城中校区の実行委員=2014年12月29日、那覇市の小禄市営住宅集会所

 那覇市の成人式が中学校区ごとの開催になった2003年以降、小禄地区は小禄、鏡原、金城の3中校区合同で成人式を開催してきた。「自分たちの成人式を開きたい」。その思いから、金城中学校区の新成人はことし初めて単独で成人式を開催する。

地域住民への説明、中学校への体育館借用依頼、題字の準備など初めて尽くしを経験しながら、実行委は11日の式当日を待ち望んでいる。
 金城中校区の実行委員長の玉城大世(たいせい)さん(20)はこれまで小禄地区合同の成人式開催を手伝ってきた。その経験から「単独開催の方が式を楽しめる新成人が増えるし、より多くの親や地域の人に式の様子を見てもらえる」と3校区の話し合いの中で意見を述べた。
 最終的に金城のみが単独で、小禄と鏡原は合同で開催することになった。
 単独開催が正式に決まったのは11月。招待する来賓へのあいさつ回り、自治会や青年会への協力依頼、新成人への周知など、やらなければならないことはたくさんあった。実行委の16人は毎週日曜日に集まり、準備を進めた。委員の提案で、新成人が親宛てに書いた手紙を親が受け取れるコーナーを設置することも決めた。
 周りの大人も開催に向け努力する実行委を支えた。ことし創立30周年を迎える金城中の記念事業期成会は、成人式開催周知のための横断幕3枚を寄贈した。
 玉城さんは「協力してくれる人が多く、とても感謝している。式を成功させることが恩返しになると思う」と語り、同じく実行委の赤嶺萌さん(20)も「姿勢や行動で、自分たちの成長を見せたいと思う」と意気込みを語った。
 同校区の成人式は11日午前11時半から受け付けを開始し、式典は午後2時から開催する。