島袋さん大賞 写真の上野彦馬賞 浦添工が上位独占


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 若手写真家の登竜門とされる第15回上野彦馬賞(九州産業大学フォトコンテスト)で、県立浦添工業高校2年の島袋亜弥香さんの作品が高校生・中学生部門で全国1位のジュニア大賞に選ばれた。同校からの大賞選出は昨年に続き2年連続。

全国2位に当たる九州産業大学賞には同校2年の知念拓斗君の作品が選ばれ、上位を浦添工業高校が独占した。応募総数は全国の中学・高校生から3195点だった。
 島袋さんの作品は「雨上がり」というタイトル。校内で撮影会をしていた時に偶然空に虹が出ているのを見つけた。「虹だけでは寂しいと感じたので人も入れた」と、虹とそれを見上げる友人の姿で構成した。高校生になって写真を始めたという島袋さん。「撮影で県内各地に行き、いろいろな人と話ができるのが楽しい」と写真の魅力を語った。
 知念君の作品は、大きな水たまりに雲が映っている「水鏡」。安謝港を散歩している時に見つけ「きれいだと思いシャッターを切った」と話した。「夏の雰囲気や夕日など風景写真が得意。自分がきれいだと感じたものを写真にしてみんなで共感できるのが楽しい」と笑顔を見せた。
 そのほか同校からは、6位相当の日本写真芸術学会奨励賞に3年の宮里明衣さん、7位相当の上野彦馬奨励賞に3年の富本玲奈さんの作品が選ばれ、上位入賞者が多い学校に贈られる「学校賞」も受賞した。