沖工2人 消防設備士試験全類合格 高校生全国2例目


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消防設備士試験に合格した沖縄工業高校の生徒ら。(前列右から)大城光祐君と長嶺雅人君は全国で2例目となる高校生で全類に合格した=那覇市の沖縄工業高校

 沖縄工業高校工業化学科3年の大城光祐君と長嶺雅人君が2014年度第2回消防設備士試験で全類(甲種1~5類、乙種6、7類)に合格した。高校生での全類取得は2年前に同校生が全国初で取得して以来の快挙。同校からはこのほか同試験の甲種1類、4類、5類に計7人が合格した。

 全類を取得すると、消火栓やスプリンクラー、避難はしごなど全ての消防設備の工事、整備、点検が行える。通常は専門業者に勤める社会人の受験が多い。
 通常、社会人でも4、5カ月かけて臨む試験に今回生徒たちは1カ月の対策期間で挑戦した。大城君と長嶺君は通常の授業以外に毎日朝1時間、放課後3、4時間、さらに土日も試験対策に取り組んだ。
 大城君は「実技試験の製図問題が難しかった」と振り返った。すでに化学工場のプラントを管理する企業から内定をもらっており「危険物取り扱いなど取得した他の資格も仕事に生かしたい」と卒業後の抱負を語った。
 長嶺君は「毎日家でも2~3時間勉強した。今後は資格の知識だけではなく技術も身に付けられる人になりたい」と語った。
 その他の合格者は次の通り。
 【甲種1類】新垣賢悟(2年)、下野貴大(同)【甲種4類】具志堅興哉(3年)、垣花亘(同)、国吉光(2年)、笹川瞬(同)【甲種5類】大城遥平(3年)