中古住宅見学者に「カルテ」 流通研究会が作成


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 県内の宅建業者や建築業者などで構成するOKINAWA型中古住宅流通研究会はこのほど、中古住宅の購入希望者が安心して取引できるためのツール「おうちクリニック住宅カルテ」を作成した。

国土交通省の「2014年度中古不動産取引における情報提供促進モデル事業」の一環。
 カルテは住宅購入希望者が不動産会社の営業担当者らと購入物件の見学の際に、カルテに記載されている項目ごとに自らチェックを入れる。水回りや外観・内装などの建物の現状が確認できるほか、住宅ローン減税など優遇制度の対象物件であるかを判断することができる。
 同研究会の下地鉄郎クロトン社長は「これまで、沖縄の住宅売買は現状での引き渡しがほとんどだった。カルテを作成したことで購入者にリニューアルやホームインスペクション(第三者による住宅診断)、住宅ローン減税制度などを周知することができる。沖縄で安心で安全な物件を流通させたい」と話した。
 カルテは県宅地建物取引業協会の会員に配布された。インターネットでのダウンロードも検討している。問い合わせはクロトン(電話)098(877)9610。

OKINAWA型中古住宅流通研究会が作成した「おうちクリニック住宅カルテ」
おうちクリニック住宅カルテをPRする(左から)佐平建設の柿本洋常務、クロトンの下地鉄郎社長、アーキテクトラボハロームの新里尚次郎氏=8日、琉球新報社