元機長のT・カートライト氏死去 広島で爆撃機撃墜され捕虜に


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 【ニューヨーク共同】太平洋戦争末期、広島周辺で撃墜され捕虜になった米軍爆撃機の機長で、原爆の犠牲になった同僚米兵を慰霊するため戦後に広島入りし、平和や核廃絶を訴えたトーマス・カートライト氏が11日、米西部ユタ州の自宅で死去した。90歳。親族が14日、明らかにした。
 1924年、米南部サウスカロライナ州生まれ。45年7月、広島県呉市沖の上空で日本の戦艦を爆撃中、搭乗していたB24爆撃機が撃墜された。自身は東京へ移送されたものの、同乗していた同僚6人が広島市の憲兵隊司令部などに留置され、原爆の犠牲になった。
(共同通信)