うるま署、成人式の改造車公開 来年へ改善策協議


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成人式で押収したうるま署が管内の自治会長らに公開した不正改造車=13日

 【うるま】うるま警察署(浦添朝裕署長)は13日、成人式典の際に押収した不正改造車を同署で公開した。車4台とバイク9台の計13台で、不正改造車は、車の屋根部分を切断してオープンカーの形にしたり、車側面に複数の突起物を付帯させたりしていた。

 不正改造のバイクは座席シートをグラスファイバーや段ボールでそり上がらせたり、前面部分に華美な装飾を施したりしていた。同署によると、改造費用が30万円に上る車両もあったという。
 同署管内では、11日の式典で公務執行妨害の疑いで少年1人が逮捕されたが、不正改造車を放置する社会的土壌もあるとして13日に緊急連絡会議を開き、来年に向け改善策を討議した。「成人式後の防犯・交通緊急連絡会議」には管内の自治会長ら70人が参加した。
 浦添署長は「改造車には多くの成人が関わり、大人の中にも容認する動きがある。ネット上で既にアップもされており、危険性の認識が極めて希薄だ。来年こそ根絶を達成したい」と話した。
 会議の後、参加者に不正改造車両が公開された。手の込んだ塗装で警察車両を模倣した改造車を見た参加者は「ここまでやるならもっと違うことに力を傾ければいいのに」と、ため息交じりだった。