新年・新校舎、喜び倍 渡嘉敷小中、建て替え工事完了


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
1年ぶりに正門をくぐって登校する児童生徒や職員=16日、渡嘉敷小中学校正門

 【渡嘉敷】渡嘉敷小中学校(上原義弘校長)の校舎建て替え工事が昨年末に完了し、3学期始業式の6日に合わせて新校舎での授業や業務が始まった。児童生徒や教職員らが約1年ぶりに学校正門をくぐって登校。新校舎の完成を記念して、来客・職員出入り口には素焼きのシーサー雌雄一対も設置された。

 設置から35年を経た旧校舎は老朽化のため取り壊され、昨年1月からプレハブ仮校舎で授業を行い、裏門からの登下校を余儀なくされていた。
 総事業費3億4100万円をかけて建設された新校舎は鉄筋2階建て。上原校長は「新年早々から新校舎が使用でき、心新たに勉強や業務に専念できる」と喜んだ。
 また、施工した東恩納組(那覇市)の東恩納厚会長が、高さ60センチのシーサー一対を寄贈。同社工事責任者の原国政賢さんらが16日に同校を訪れ、設置した。
 設置後、小学1年の6人が見学に訪れると、上原校長は「学校の守り神だ。皆さんを見守ってくれるよ」など、シーサーの意味と由来を説明した。
 児童は「シーサーに名前を付けたい」「登校したらシーサーさんにあいさつする」と歓声を上げていた。
(米田英明通信員)