【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う新基地建設が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖合では19日、常時立ち入りを禁止する臨時制限区域を示す浮標灯(ブイ)約16個が海上に設置されたほか、午後からは浮桟橋付近から沖合に新たにオイルフェンスを延ばす作業が確認された。
立ち入り禁止区域を明確化する作業の後に、大規模な作業が進むことが予想されるとして、移設に反対する市民らは警戒を強めている。
市民船とカヌー約13隻が臨時制限区域内に入って抗議の声を上げたため、カヌーに乗った2人が一時、海上保安庁に拘束された。抗議のために海上に出ていた市民によると浮具(フロート)の設置作業は確認されなかった。
午後2時半ごろには、臨時制限区域内に入った市民の船を退去させようとした海保職員が同船に乗り込んだ。その際に、乗船していた女性からビデオカメラを取ろうとするなどして船の上でもみ合いとなった。もみ合いでこの女性が着けていたライフジャケットが破れ、右手首にけがを負った。女性は病院で加療1週間の打撲と診断されたという。