欧州中銀、量的金融緩和を決定 政策金利は維持


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 【フランクフルト共同】欧州中央銀行(ECB)は22日の理事会で、国債などを軸に毎月600億ユーロ(約8兆円)の資産を買い取り、大量の資金を市中に供給する量的金融緩和の導入を決めた。3月から実施する方針で、デフレ阻止が狙い。ECBが量的緩和を導入するのは初めて。主要政策金利は過去最低の0・05%に据え置いた。

 ユーロ圏の消費者物価指数の上昇率は昨年11月まで14カ月連続で1%を割り込み、12月には原油安の影響で0・2%下落し、デフレ懸念が増大。2%弱での物価安定を目指すECBの信認に関わる事態となっていた。
(共同通信)