宮平君「フライス2級」に合格 県内高校生初


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 沖縄工業高校の宮平怜弥(れいや)君(18)=3年=が、国家技能検定「フライス盤作業2級」に10月、県内の高校生としては初めて合格した。また同校からは普通旋盤作業、フライス盤作業、機械系保全作業、電気系保全作業の「3級技能士」に計95人の合格者が出た。

県職業能力開発協会によると、県内の専門高校では今回最多。
 「フライス盤作業2級」に初受験で合格した宮平君は「挑戦したかった資格だから取得できてうれしい」と笑顔を見せ、「上の1級と特級にも挑戦したい」と意欲を語った。
 フライス盤とは、刃物を回転させ、鉄材などを切削加工をする機械のこと。凹凸のある部品をつくったり、金型を製作したりする際に使われる。
 これまで同資格に高校生の合格者が出ていないのはフライス盤の工作機械が高価なため、学校が保有する台数が少ないことや2級の指導ができる教員が少ないことが挙げられている。
 「普通旋盤作業2級」に合格した高良陸君(18)=3年=は「試験対策のために夏休みも学校に来た」と話し「これまでやって来たことの成果が出て良かった」と喜んだ。
 「旋盤がやりたくて、沖縄工業高校に来た」と話す桑江朗百利(あおり)さん(16)=1年=は「普通旋盤作業3級」に合格した。「将来はここで学んだことを生かせる仕事に就きたい」と語った。

「3級技能士」に合格した沖縄工業高校の生徒ら=18日、那覇市松川の沖縄工業高校
宮平怜弥君