冬の宮古島楽しんで 「ゆくるプロジェクト」立ち上げ


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 【宮古島】宮古島市は観光業の閑散期にあたる冬場の観光プロモーションや送客を強化しようと「ゆくるプロジェクト」を立ち上げる。31日に開通する伊良部大橋も生かした一体的なキャンペーンを展開し、冬場でも比較的暖かい宮古島ならではの楽しみ方を提案し、観光振興につなげたい考えだ。

 「ゆくる」とは「ゆっくりと暮らすように旅する」を意味する言葉。2月23日から3月22日の約1カ月間をキャンペーン期間に位置付ける。
 宮古島が県内有数のサトウキビ産地であることから伊良部のサトウキビ畑を使った迷路を整備したり、景勝地として知られる下地の与那覇前浜ビーチ、伊良部の牧山展望台をピクニックエリアとしてハンモックやボールなどを無料で貸し出せるようにするなどを、プロジェクトの“目玉”として施策を展開する。
 また民間企業や団体を巻き込み、宮古ならではのものづくりの現場見学や料理、レンタサイクルなどを実施し、冬場のコンテンツを強化したい考えだ。
 プロモーション面ではソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を活用。また人気ブロガーを招聘(しょうへい)して宮古島の体験をブログで発信してもらうなど、電子媒体に比重を置いたPRを進める。
 宮古島では透明度の高い海やサンゴ礁群を生かしたマリンレジャーが盛んだが、冬場の観光客誘致が課題となっていた。
 市や宮古島観光協会の担当者は「伊良部地域には市民でもあまり知らない魅力のある所がある。伊良部大橋開通を契機にしたい」と話した。
 プロジェクトへ参加を希望する市内の観光事業者に向けた説明会を30日午後2時から市中央公民館で開く。問い合わせはゆくるプロジェクト事務局(電話)0980(73)3855。