キングス単独首位 滋賀に75―54 TKbjリーグ第29戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=24勝4敗)は24日、滋賀県の野洲市総合体育館で滋賀レイクスターズ(同4位=18勝8敗)と第29戦を行い、75―54で勝利、7連勝で西地区の単独首位に立った。

 キングスは第1クオーター(Q)、攻撃のリズムをつかめずに苦しい立ち上がりとなった。シュートはリングに嫌われ、ファウルやターンオーバーが続いてペースを握れなかった。
 第2Qの序盤も攻撃がかみ合わずに追い掛ける展開になったが、アンソニー・ケントがインサイドで粘り強く得点すると、金城茂之の3点弾などで試合をひっくり返した。
 31―26で迎えた第3Qは持ち味の堅守が機能して滋賀の攻撃を完全に抑え込んだ。一気にリードを広げると、第4Qは滋賀の猛追を振り切って勝利をつかんだ。滋賀との第2戦は25日午後2時から同体育館で行われる。

◆ディフェンスで流れ
 伊佐勉HC(キングス)の話 前回のホーム戦で敗戦したので、連敗だけは避けたいと強い気持ちでチャレンジした。ディフェンスでゲームをコントロールできて流れをつかんだ。

◆我慢のプレーで7連勝
 決して派手なプレーではなかった。相手の行く手を阻む守備。要所で決める1本のシュート。強敵の滋賀に苦しめられても、金城茂之やマクヘンリー、ケントらがチームを下支えする。「相手の得意なプレーをさせないことを意識してディフェンスした」と金城は言う。我慢強いプレーはやがて、チームにいい流れをもたらした。
 シーズンも後半戦に入り、上位進出を狙う滋賀は全力で立ち向かってきた。第1Qは滋賀が連続で得点する一方、キングスはターンオーバーやシュートミスから流れを失った。追い掛ける展開が続き、点差を詰めても不要なファウルでフリースローを与えた。
 第2Qも序盤はファウルやターンオーバーが重なった。しかし、堅実な守備が滋賀のリズムを狂わせた。マクヘンリーが「確率の悪いシュートを打たせることを意識した」と語るように、しっかり守って相手のミスを誘発。金城の3点弾で逆転に成功すると、その後はリードを許すことなく試合終了を迎えた。
 首位の浜松が敗れたため、キングスはついに西地区の首位に立った。ただ、滋賀との第2戦の後には浜松との2連戦が控えている。激戦の西地区では首位のポジションも安泰ではなく、一瞬の気の緩みも許されない。