【ロサンゼルス】エイミー小野さん、三線の部で最高賞


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北米沖縄県人会新年親睦会で2世ウイーク・クイーンのトリー・レオンさん(左端)らに祝福される三線最高賞受賞のエイミー小野さん(左から2人目)と新垣有紀さん(同3人目)=クワイエット・キャノン

 ロサンゼルス生まれの県系2世、エイミー小野さん(25)は2014年6月、琉球民謡協会が主催する民謡コンクール三線の部で最高賞を受賞した。エイミーさんの師匠は、かつて琉球民謡協会ロサンゼルス支部長だった石原春雄さん。エイミーさんは「将来の夢は県系人以外にも沖縄の魅力を伝え、文化に携わる人々の強化を図りたい」と意気込んでいる。石原さんの孫で3世の新垣有紀さん(22)も優秀賞を受賞した。

 エイミーさんの両親は、大阪出身の父・小野仁さん、糸満出身の母・絹子さん(旧姓照屋)。幼いころから母の勧めで始めた眞境名愛子ロサンゼルス琉舞道場で琉球舞踊を続けながら15歳のときに三線も始めた。高校時代に新人賞を受賞。カリフォルニア大学アーバイン校卒業後、琉球民謡協会の優秀賞と今回の最高賞を受賞した。エイミーさんは、日本語の読み書きも流ちょうで日本文化にも興味を持ち、沖縄県人会や南加県人会協議会など日系人団体から多くの賞を受けている。
 現在はロサンゼルスで旅行社に勤務している。日本から来る顧客が多い会社だが、直接お客さんと接する機会はあまりないという。しかし、旅行後に感想などのお礼がメールで送られてくるとうれしくなるという。「近い将来は県立芸術大学に県費留学生の申し込みをして、本場沖縄で芸を磨き、踊や三線の教師の資格を取りたい」と抱負を語った。(当銘貞夫通信員)