【ハワイ】交流通し移民史学ぶ 県系人と英語で議論も


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ハワイのWUBメンバーらたちと交流を深める浦添市スーパー・コミュニケーショナルスクールの学生たち=ハワイ東西センター

 浦添市が運営する外国語学校「浦添市スーパー・コミュニケーショナルスクール」の学生一行が昨年12月10日、ハワイの東西センターを訪れ、WUB(ワールドワイド・ウチナーンチュ・ビジネスアソシエーション、ジョン田里会長)が主催する交流会に参加した。

 交流会は、学生12人とハワイのWUBメンバー、ハワイ大学の学生を中心とするアキサミヨー会のメンバー、ハワイ家系図会の代表13人が混合でグループに分かれ進められた。
 初めにWUB創始者であるロバート仲宗根氏が沖縄県における海外移民およびWUBやHUB(ハワイ・ウチナーンチュ・ビジネス・グループ)の歴史を紹介した。戦後の沖縄とハワイの関係やWUBの活動にも触れた。また、小渕プログラムでハワイ大学在籍中のアキサミヨー会代表・タイラカズフミさんは、アキサミヨー組織の内容などを紹介した。家系図会代表のキャロル・チャンさんは、南米旅行でのウチナーンチュとの交流体験を述べた。
 その後、夕食を囲みながら各グループで“ウチナーンチュのアイデンティティー”というテーマで話し合いが持たれ、学生らは学んできた英語でコミュニケーションを図った。テーマに沿ったそれぞれの思い、違う立場からの視点、1世に伝わったハワイにおける沖縄文化などが各グループから発表された。
 参加した玉代勢李奈さん(20)は「今までアイデンティティーについて考えたこともなかった。とても興味深い交流会だった」と感想を述べた。(名護千賀子通信員)