羽地米 おいしく やんばる畑人プロジェクト


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 【北部】北部の農家と飲食店や加工業者らが協働で地域資源活用を図る「やんばる畑人プロジェクト」(芳野幸雄代表)は「やんばるはおいしい」を発信する企画「羽地米フェア」に取り組んでいる。

昨年7月のスパイスをテーマにしたフェアに続く第2弾。同プロジェクトを応援する名護市、恩納村、本部町、那覇市など5市町村13店舗で羽地米を食材としたオリジナルメニューを考案し提供している。
 名護市羽地地域は県内有数の米どころだが、農家の高齢化などで年間の生産量は100トンほどとなり、全盛期の10分の1以下になっているという。同プロジェクトでは、農薬の使用回数を県基準の半分以下に抑える「羽地水稲生産部会」の農家23人と連携を図りながら、安全で安心な羽地米の活用促進を図る。
 各店舗では独自のメニュー開発を意識し、米を野菜感覚で食べてもらう「ライスサラダ」やシークヮーサーを使った酢飯などさまざまなアイデア料理を用意した。芳野代表は「周囲の山や川に育まれた羽地米をより多くの方に食べてほしい。地産地消のおいしさを実感できると思う」とPRしている。
 フェアでは5千食の提供を目標としている。
 フェアの問い合わせは同プロジェクトホームページhttp://haruser.jp/
 参加13店舗は以下の通り。
▽名護市 SOIL、Blue Trip、松の古民家、雲茶、満味、Pain de Kaito、家守家、ヤールバール、Cookhal
▽恩納村 Kaito+
▽本部町 ちゃんやー
▽読谷村 LOTTA
▽那覇市 TORATTORIA Lamp

羽地米フェアをPRするやんばる畑人プロジェクトの芳野幸雄代表(後列右)ら関係者=18日、琉球新報北部支社
Blue Tripが提供する「羽地米ライスミルクのパンケーキ」