エコガイド初仕事 おきなわ環境クラブが養成


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JICA国際研修センターの研修生を案内する「なはエコガイド」の高山厚子さん(左)=24日、豊見城市の漫湖水鳥・湿地センター

 学習旅行や企業視察で訪れる訪問客に那覇市の国場川流域や糸満市大度海岸などの自然を解説するため、おきなわ環境クラブ(OEC、下地邦輝会長)が養成した「なはエコガイド」の2人が案内する国場川ワークショップが24日、豊見城市の漫湖水鳥・湿地センターで初めて開催された。

英語、日本語を担当する2人のガイドが都会の真ん中にある漫湖の自然の魅力を参加者に伝えた。
 同日がデビューとなる英語の特例通訳案内士の高山厚子さん(41)がJICA国際研修センターの研修生らを、日本語の地域限定通訳案内士の具志学さん(43)が地域の人たちを案内した。2人はOECが昨年養成した「なはエコガイド」の1期生だ。
 高山さんが案内した、カリブ海やオセアニアなど8カ国9人のJICA研修生は、観光開発や島しょ水環境保全について学んでいる。高山さんは「昔汚れていた国場川の水質が改善されたことなど、沖縄の自然環境について学んだことを、自分たちの経験として生かしてほしい」と語った。
 「なはエコガイド」1期生は日本語以外に英語、中国語、韓国語のガイドがいる。OECはこれまでも修学旅行や企業視察などのガイドをしてきたが、今後は法人化する方針だ。引き続きガイド養成は続けていく。下地会長は「エコツーリズムはガイドの力量に懸かっている。地域資源を生かして対価をもらえるシステムをつくりたい」と意気込む。