那覇市内で作られている野菜に関心を持ってもらおうと、農産物勉強会(沖縄協同青果主催)が22日に那覇市立松川小で、23日に曙小でそれぞれ開かれた。
戦前に旧小禄村(現那覇市)の鏡水地域で作られ、近年栽培が再開された鏡水大根(カガンジデークニ)の生産者が大根の特徴などを説明した。授業の後、児童らは給食に出た鏡水大根のおでんを味わった。
23日の曙小では鏡水自治会農業改良組合会長の新垣吉雄さん(73)が同小5年の児童49人に鏡水大根の歴史や大根の収穫方法などを説明した。児童は「大きくなるのにどれくらい時間がかかるの」「なぜ、こんなに大きくなるの」「葉っぱも食べられるんですか」と次々に質問した。
給食の時間になると、児童の机の上に鏡水大根を使ったおでんが並んだ。上江洲陽月(はるか)さん(11)は「70年近く作られていなかったことは授業で聞いて初めて知った。大根自体には味が染みてなかったけど、おでんはおいしかった」と語った。山下竜君(11)は「大根も含めておいしかった」と満足そうな表情を見せた。