直木賞作家の赤瀬川隼さん死去 故赤瀬川原平さんの兄


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 直木賞作家で、昨年亡くなった現代美術家の赤瀬川原平さんの兄の赤瀬川隼(あかせがわ・しゅん、本名隼彦=はやひこ)さんが26日午後10時33分、肺炎のため横浜市の病院で死去した。83歳。三重県出身。葬儀・告別式は近親者で行う。喪主は妻ちえ子(ちえこ)さん。
 大分県立大分第一高(現・大分上野丘高)卒。銀行勤務などを経て作家に。1983年に異色の野球小説「球は転々宇宙間」で吉川英治文学新人賞を受賞した。
 観戦、プレーともに野球を愛した。トレードされたプロ野球選手などを描いた「白球残映」で95年に直木賞。芥川賞受賞の原平さんと「兄弟として初の芥川・直木賞受賞」。
(共同通信)