医療・観光セットで 南城のホテル、メタボ改善へ試験ツアー


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運動指導士による指導の下、ジムで汗を流す参加者ら=21日、南城市佐敷新里のユインチホテル南城スポーツ棟

 【南城】南城市佐敷のユインチホテル南城は20日から22日の2泊3日の日程で、「メタボ改善学習プラン」モニターツアーを実施した。沖縄ツーリストの社員ら3人が参加し、メタボリックシンドローム改善に向けて「医療」と「観光」を関連づけたツアー新企画の試みを体験した。

 ツアーは、血圧測定や採血などのメディカルチェックを行いながら医学、運動、温泉入浴、食事の取り方の各講座を受講した後、市内のガンガラーの谷を観光するプラン。ツアー後も、自宅でメタボ改善に向けた取り組みを続けられるような構成となっている。
 ツアー2日目の21日、同ホテルスポーツ棟で、運動指導士から毎日取り組めるストレッチや体操などの仕方を学んだ参加者ら。それぞれの現在の腹囲と目標値から、運動と食事制限で1日当たりの減らすべきカロリー量を算出した。
 沖縄ツーリスト保険部の塩川勝則部長(51)は「これまでウオーキングをしていてもなかなか目標体重に到達できなかったが、指導を受けると効果的に運動ができる」と講座を評価。県内企画課の藤江貴紀課長(39)は「肥満率の高い沖縄で必要な旅行商品だと思う」と話した。
 同ホテル宿泊営業課長の砂川卓郎さんは「ツアーで目指すのはダイエットではなく、あくまでも体質改善。参加者には健康的な体を取り戻してほしい」と語った。ツアーは参加者の意見を踏まえ、ことし春以降に商品化する予定。