県内最大規模ソーラー完成 2750世帯分


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出力8440キロワットで県内最大規模の太陽光発電施設となる「いちご名護二見ECO発電所」=28日、名護市二見

 【名護】いちごECOエナジー(東京、五島英一郎社長)が名護市二見で進めていた大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成し28日、落成式が行われた。

稲嶺進名護市長や宜寿次聰二見区長ら地域の関係者も多く駆け付け、「クリーンエネルギー発信地」としての施設運用に期待した。「いちご名護二見ECO発電所」は出力8440キロワットの県内最大規模の施設。年間発電量は一般家庭約2750世帯分の消費電力に相当する800万キロワット時を見込む。
 建設地は名護市が所有するゆかり牧場跡地で、20年の賃貸契約を結んでいる。利用面積は14・6ヘクタール。およそ1年半かけて整備した。2月2日から沖縄電力へ売電する。年間約3億円の売電収入を見込んでいる。
 施設全体が見渡せる丘は自由に出入りでき、学習の場としての活用を図る予定。地域貢献の一環で、発電施設に隣接する形で地元住民が利用できる農地も整備した。
 五島社長は「名護市での計画が発電事業を展開するきっかけになった。土地の有効活用の意味からも、公益性の高い取り組みができたと感じている」と話した。
 不動産運用会社のいちごグループホールディングス(東京、岩崎謙治社長)が、2012年にグループの一つとして、いちごECOエナジーを設立した。現在全国15カ所で太陽光発電所を手掛けており、その中で名護は出力が最も大きい施設となる。

※注:岩崎謙治社長の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし