具志川商高が3位 電子商取引IT甲子園


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楽天のIT学校甲子園で3位となった具志川商業高校の比嘉星梨加さん(右)と山城力さん=27日、具志川商業高校

 【うるま】具志川商業高校ビジネスマルチメディア科の生徒9人が、インターネット総合サービスを手掛ける楽天のIT学校甲子園で全国3位となり、電子商取引の実力を発揮した。

県産パイナップルを使った商品開発からネット販売までを総合的に実践し、評価された。3年の比嘉星梨加さんは「支援してくれた多くの人、お客さんに感謝したい」と感想を話した。
 生徒たちが開発したのは「まるかじり! よくばりパインパイ」で、菓子店との綿密な打ち合わせを重ねて商品化した。それをネット上でどう売るか、販売戦略を構築。楽天市場で県内商品をネット販売する「沖縄うまいもの屋! 長浜商店」(沖縄市)にページを作成し、実務に臨んだ。
 ページ作成には写真加工などができるソフトを活用して、興味をそそる技巧をめぐらせた。実際の購入者からも評価の声が寄せられ、売れ行きは楽天市場のパイランキングで最高4位の日もあった。
 3年の山城力さんは「優勝に照準を合わせていたが、これまで頑張ったことが認められたことはうれしい」と話した。担当した近藤貴雄教諭は「次年度から2年生になる生徒が今度はチャレンジする。海外向けのページ作成にも取り組んでみたい」と話し、さらなる上位入賞を狙う考えを示した。
 楽天IT学校では、高校生を対象に「楽天市場」の運営ノウハウを伝授する電子商取引の授業を行う。ことしのIT学校甲子園には全国から22校が出場し、東西の予選を通過した8校が最終プレゼンテーションに臨んだ。