方言はスマホに学べ 宮古高生、みゃーくふつ辞書アプリ開発


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 【宮古島】宮古工業高校電気情報科の生徒5人が、みゃーくふつ(宮古言葉)が学べるスマートフォン(アンドロイド)用辞書アプリを開発した。「アプリを作る中で、これまで知らなかった方言をたくさん覚えた」と話す生徒たち。アプリ開発を通してプログラミング技術を学ぶとともに地域文化に関心を持つきっかけにもなったようだ。

 開発したのは根間勇喜君、亀浜大樹君、美里光則君、橋本佳君、浜口竜一君の5人。課題研究の授業の一環で、約1年かけて制作した。
 父、母などの親戚関係や体、食材・料理の名前、感情を表す単語など、よく使われる120単語を収録。制作途中で収録単語の参考にしようと親などへのインタビューも敢行した。宮古島に住む「たけし」を主人公にしたイラストや4コマ漫画で表現豊かに伝えるなど工夫を凝らした。
 イラスト制作に携わった橋本君(3年)は「沖縄のイメージを意識した。ストーリーを考えるのが難しかった。知らない方言にいっぱい触れられた」と感想を語る。
 開発チーム代表の根間君(3年)は「スマホのアプリ開発を学ぶとともに、自分も分からなかった方言に触れられた。楽しく学ぶことができると思う」と笑顔を見せた。
【琉球新報電子版】

開発したアプリを手に笑顔を見せる生徒ら=宮古工業高
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