港川中、県リコーダー「金賞」 31年連続全国大会へ


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県リコーダーコンテストで31年連続の金賞受賞・全国派遣の記録を重ねる港川中学校吹奏楽部

 【浦添】浦添市立港川中学校の吹奏楽部が、1月25日に開かれた第34回県リコーダーコンテストの中学合奏部門で金賞に輝き、31年連続の全日本大会出場を決めた。学校創立と同じ年に創部して以来、全国派遣を逃したことがないという快挙。全国大会に先立ち2月22日には30周年記念演奏会も控え、42人の部員たちは「お世話になった皆さんへの感謝を示したい」と意気込んでいる。

 港川中吹奏楽部は創部以来、リコーダーを専門にした県内でも珍しい部活動だ。3年生に引退がないのも伝統で、毎年3月末に開催される全日本リコーダーコンテストの出演をもって卒業の花道を飾ってきた。
 創部以来の連続受賞について顧問の浦崎真琴教諭は「代表を取るという生徒の意識が高い。演奏だけでなく生活面から先輩がつきっきりで指導し、伝統が受け継がれていく。引退がない分、受験勉強も中途半端では許されない」と語る。
 今年の全日本大会は3月29日。合奏の曲目「セビーリャ」で、全国でも金賞を狙う。中学生活の集大成を迎える部長の浦崎瑠香さん(3年)は「先輩は厳しかったし、あいさつや身なりなど基本的なところから注意してもらった。全員で一つの目標に向かってきた。日頃の練習の成果を大会でも出せれば大丈夫」と語る。
 そして、全国大会が終了した後のホテルで、卒業生から新3年生に引き継ぐ担当楽器を発表するのも恒例になってきた。中でもコントラバスリコーダーやクライネソプラニーノリコーダーの特殊楽器に指名される7人は新チームを引っ張る上級演奏者の位置付けだ。
 特殊楽器の一つ、グレートバスを担当してきた吉濱奈々子さん(3年)は「一人一人に個性があってまとめるのが大変な分、一つになれた時に迫力が出る」と合奏の魅力を語った。
 2月22日午後4時からは歴代顧問やOG・OBなどを招待し、吹奏楽部30周年記念演奏会を同中体育館で開く。