【アルゼンチン】年配バンド 観客魅了 沖縄祭に6千人


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在亜沖縄県人連合会の沖縄祭りで演奏する「おじいちゃんボーイズ」

 在亜沖縄県人連合会の第12回沖縄祭りが2014年12月6日、ブエノスアイレス西部近郊のイトゥサインゴ市の所属運動場うるま園で盛大に催された。来場者は約6千人と、同連合会によるとこれまでで最多の来場者数となったという。日系以外の観客が増えている傾向が続いている。

 祭りでは恒例の出店が立ち並び、焼き鳥、まんじゅう、そば、飾り物、お土産品、おもちゃ、日本野菜などが販売されていた。今回の沖縄祭りには、来賓として水上正史駐アルゼンチン日本国大使夫妻、吉村一之領事、JICAアルゼンチン武田浩幸所長、JICAアルゼンチン小野由美コーディネーターらも出席した。
 ブエノスアイレス近郊から多くの日系団体の協力者が訪れた。サルミエント日本人会太鼓部の「盆踊り」の輪には日系人以外の参加者も多かったようだ。
 音楽プログラムは、アルゼンチン夢海渡太鼓から始まり、沖縄から同太鼓グループのマイポ劇場での20周年記念公演のためアルゼンチンを訪れた太鼓アーティストの知念秀人さんが特別ゲストとして出演。力強く堂々とした太鼓の演舞を披露して観衆を魅了した。
 沖縄祭りを特に飾ったのは、宜野座村人会の若手5人組のバンド「酒ジョウグウ」が沖縄民謡を凝ったジャズアレンジで披露。また5人組のロックバンド「おじいちゃんボーイズ」も会場を沸かせた。「おじいちゃんボーイズ」は1960年代末に「ニュー・ジャパーン・ボーイズ」の名で活動。長い活動休止を経て、45年ぶりに「おじいちゃんボーイズ」として再結成、活動を始めたという。
 音楽プログラムは琉球國祭太鼓アルゼンチン支部によるエイサー演舞で盛大に締めくくった。
 最後に祭りの目玉、抽選会が行われた。1等の当選者には車が贈られ、みんなから祝福の拍手が送られた。(大城リカルド通信員)