市民、おもてなし提案 中心市街地活性化へ活発議論


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
中心市街地活性化に向けてアイデアを出し合うワークショップの参加者ら=1月23日、那覇市役所

 那覇市中心市街地活性化に向けた第4回市民ワークショップ(市主催)が1月23日、那覇市役所で開かれた。参加者は交通や商業、住民生活、観光などの観点から中心市街地の活性化に向けた課題や解決方法についてアイデアを出し合った。

観光について議論した班からは「外国人観光客に外国語で質問されたとき、日本語でもいいから返事しよう。それが沖縄らしいおもてなしにつながる」との提案があった。
 ワークショップは全5回。市はワークショップ内で出た意見や提案を参考にしながら、中心市街地活性化基本計画を策定していく方針。
 交通について話し合った班からは「県庁前などでの観光バスの乗り降りは、交通に支障を来している。バスターミナルなど国際通りから少し離れた場所に観光バス用のバス停を設置し、そこから歩いて行き来してもらってはどうか」などと提案が上がった。
 店舗・レストランがテーマの班は「中心市街地に大型スーパーが入れば、観光客だけでなく地元客も訪れるようになる。その地元客が周辺の店にも流れていくのではないか。浮島通りのように、新しい店と昔ながらの店が共存している通りに魅力が生まれるのではないか」などと発表した。
 住民や子どもが増えるまちづくりについて話し合った班は「ファミリーサポートや保育ママなど市民が中心市街地の中で活躍できる場を総合的なまちづくりの中に含めてほしい」と強調した。
 観光と那覇らしさについて話し合った班からは「外国人観光客からよくある質問への回答マニュアルなどを、大学と提携して作ってもらうことはできないか。若い人が那覇を好きになってもらうことにもつながるはずだ」との意見もあった。