クロアチア、貧困層の借金棒引き 経済低迷で


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 【ウィーン共同】2013年の欧州連合(EU)加盟後も経済低迷に苦しむクロアチアは2日、貧しい家庭の約6万人を対象に借金を棒引きにする政府主導の事業「新たな出発」を始めた。欧州メディアによると、対象となる借金総額は約21億クーナ(約360億円)に上る。
 14年のクロアチアは6年連続マイナス成長となる見通し。昨年12月の失業率も16%を超え、与党の社会民主党に対する国民の不満が高まっている。
 ことし1月実施された大統領選の決選投票では野党候補が現職を破り当選。ことしは議会選挙も予定され、社民党政権は低所得者層の支持を得るため救済策を打ち出したとみられる。
(共同通信)