フコイダンにハラル証明書 サウスプロダクト、販路拡大へ


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「オキナワモズクフコイダン」でハラル認証を報告するサウスプロダクトの伊波匡彦社長(右)ら=2日、琉球新報社

 サウスプロダクト(うるま市、伊波匡彦社長)はこのほど、勝連産モズクを原料に生産する機能性成分「フコイダン」について、イスラムの戒律に従って生産したことを示すハラル証明書を日本ムスリム協会から取得した。

同社は、従来のインドネシアやマレーシアに加え、インドやシンガポール、中東地域への販路拡大も計画しており、売り上げも現在の2~5倍を見込む。
 インドネシアなどには原料として輸出していたが、ハラル認証がなく流通が限定されていた。地元代理店から販路拡大のための認証取得の要望が数年前から出ていた。2013年6月から拓殖大学イスラーム研究所の指導を受けて研究を進め、14年10月27日付で認証を得た。幅広い展開を視野に、認証は「食品」のほか「医薬品」「化粧品」の分野でも取得した。製品名を「オキナワモズクフコイダン」として認証を受けた。
 伊波社長は「認証は海外でインパクトが大きい。日本国内の工場でもハラル認証が進んでおり、原料でハラル認証を受けたので国内工場で使ってもらえるチャンスになる」と語った。