国場組、株95%保有 下地島空港施設


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 民間機パイロット訓練空港の下地島空港などを管理・運営する「下地島空港施設」(SAFCO、宮古島市、渡木温彦社長)の株式のうち全日本空輸(ANA)が保有する54万株(全株式の45%)が4日までに、県のあっせんで国場組グループの不動産賃貸会社に無償譲渡された。

国場組系列の株式取得は昨年5月に日本航空(JAL)保有の60万株(50%)取得に続いて2回目で、SAFCO株のうち95%が国場組系の所有となった。
 ANA保有株を受けたのは国場組グループの不動産賃貸業でエヌ・ティ・ディ(那覇市、国場幸一社長)。那覇市の免税店「Tギャラリア沖縄」の運営に携わる。昨年12月17日のSAFCO取締役会で無償譲渡が完了した。
 県空港課によると、昨年のJAL保有株の無償譲渡成立を受け、ANA側からJALと同様に対処するよう要望があった。
 県は、JAL保有株譲渡で筆頭株主となった国場組系の不動産賃貸管理業のコービック(玉城徹也社長、那覇市)に意向を確認。コービック側が国場組の子会社から譲渡先を検討し、エヌ・ティ・ディに決まった。
 国場組は株式取得について「なんとか地元貢献したいと引き受けた。宮古島内の工事受注で下請けやJVに入ってもらったり、人材交流もやったりしてもり立てていきたい」と話した。ANA広報は「JALの先例に倣って県のあっせんを受けた」と話した。