「イカスミ汁、おいしい」 地産セーイカで給食


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イカスミ汁をおいしそうに頬張る園児たち=1月29日、糸満市の喜屋武保育所

 【糸満】糸満市の喜屋武保育所で1月29日、糸満漁業協同組合で水揚げしたセーイカ(ソデイカ)を使ったイカスミ汁が給食に登場した。地元の魚介類に親しんでもらおうと、糸満市産地協議会と市が主催し、県水産海洋技術センターが協力した。

園児29人は出前授業でセーイカについて学んだ後、真っ黒なイカスミ汁の給食をおいしそうに頬張った。
 給食の前に、糸満漁協の大城栄喜課長と県水産海洋技術センター普及員の米丸浩平さんが授業を実施。実物のセーイカを見てもらいながら、生態や漁法について解説した。糸満近海で水揚げされた体長約1・8メートル、重さ約20キロの大きなセーイカが現れると、児童たちは「でっかい!」と歓声を上げ、頭から足先までまじまじと観察した。
 大城課長は「いっぱい食べてイカは大きくなった。人も一緒。みんなもたくさん食べて大きくなってね」と笑顔で語り掛けた。
 イカスミ汁を飲み干し、口の周りに“黒いひげ”を作っていた大城琉希君(5)は「イカの身が軟らかくておいしかった」とにっこり。平良恋音ちゃん(6)も「プリプリしてる。全部食べたよ」と話した。