「おたがいさま牧港」発足 家事・育児…“助っ人”派遣


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地域の助け合いを目指して発足した「おたがいさま牧港」の設立会=1月30日、浦添市のコープ牧港

 【浦添】地域の困りごとを気兼ねなく助け合おうという有償ボランティア活動「おたがいさま牧港」(宮城尚美代表)の設立会が1月30日、浦添市のコープ牧港内組合員活動室で開かれた。家事や育児のちょっとした手助けが必要な人と、それを手伝えるという人とをつなぐシステムで、浦添・宜野湾地域周辺を対象に始める。

 庭の草むしりやペットの世話といった家事応援、子守や学習補助といった育児応援、高齢者の病院や買い物への付き添いといった介助応援など、暮らしの困りごとを持つ人に、1時間800~千円の利用料金で応援者を紹介する。
 応援者は、コープおきなわの組合員とその家族から募る登録制。利用者の困りごとの内容に応じてコーディネーターが応援者に連絡する。利用料金から運営費200円を引いた額を応援料金として支払う。
 おたがいさまシステムは島根県や香川県の生活協同組合で取り組まれている新しい実践で、有志による呼び掛けで沖縄では初めて導入した。現在40人の応援者登録があり、10月末からの試行段階で69件158時間の応援実績があったという。
 宮城代表は「産後の夕食作りを手伝ってもらった女性が、今度は応援者として登録してもらった。人のつながりが広がっていく活動にしたい」とあいさつした。
 事務所はコープ牧港2階に開設している。問い合わせは(電話)098(878)5963。