シーサー、児童見守る 伊江村立西小 元教諭の大城さん寄付


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大城春代さん(中央)の寄付で作られたシーサーを手渡す二俣勝之助さん(右から2人目)と受け取る佐次田誠校長(左から2人目)=1月23日、伊江村立西小学校

 【伊江】伊江村立西小学校(佐次田誠校長)の正面玄関に設置するシーサー一対がこのほど完成。1月23日、シーサーを制作した那覇市壺屋出身で現在は恩納村を拠点に活動する陶器作家の二俣勝之助さんが同校を訪れ、作品を手渡した。

 シーサーは、児童らの健康と安全を祈念し、約2年前に退職した元教諭で村民の大城春代さんからの寄付金で造られた。大城さんは、教員生活31年間のうち18年間を伊江村内の小中学校で教壇に立ち、最初の赴任校である同校を最後に2013年3月に退職。その際、「お世話になった学校の子どもたちのために役立ててほしい」と寄付した。
 同校は大城さんの長年の功績をたたえ、「大城春代先生退職記念」として、シーサー制作を二俣さんに依頼した。
 二俣さんは「いつも(大城)先生が見守っているという守り神として作った」と話し、大城さんは「ありがとうの気持ちでいっぱい。一生、西小を見守っていきたい」と述べた。
 大城さんはボランティアで朝のあいさつ運動に参加、退職後の今も、子どもたちを見守り続けている。
(中川廣江通信員)