14年の経常黒字が過去最少 2兆6266億円


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 財務省が9日発表した2014年の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は2兆6266億円となった。比較できる1985年以降で、これまで最も少なかった13年の3兆2343億円から18・8%減り、過去最少を更新した。
 消費税増税前の駆け込み需要で14年1~3月の輸入が増えたほか、円安などで火力発電の燃料輸入が高止まりし、輸出から輸入を差し引いた貿易収支が10兆3637億円の赤字となったことが主因だ。経常黒字の減少は4年連続で、日本の外貨を稼ぐ力の衰えが一段と鮮明になった。
(共同通信)