ギリシャ、EUに対決姿勢 首相、緊縮策延長を拒否


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8日、アテネで議会演説するギリシャのチプラス首相(AP=共同)

 【ローマ共同】反緊縮を掲げるギリシャ新政権のチプラス首相は8日、議会で施政方針演説を行い、国民に負担を強いる緊縮策を条件とした欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)による金融支援は「失敗だった」と述べ、2月末が期限の支援プログラムの延長を求めない方針を重ねて強調した。
 ギリシャ債務問題をめぐっては、11日にユーロ圏財務相による臨時会合が、12日にはEU非公式首脳会議がそれぞれ予定されている。EU側は金融市場の混乱を避けるため支援期間の延長を促してきた。だが、ギリシャ側が拒否し対決姿勢を鮮明にしたことで、今後の展開は予断を許さない状況となってきた。
(共同通信)