原油価格、大幅回復は見込めず IEAの中期見通し


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 【ロンドン共同】国際エネルギー機関(IEA)は10日、原油に関する中期見通しを公表し、価格は2016年には1バレル=60ドルを超えて持ち直すものの、大きな回復は見込めないとの見方を示した。米国などが産出する新型原油「シェールオイル」の存在感が増しており、急落をばねに大きく価格が反発するというかつてのパターンは期待できないとしている。
 原油安で新たな設備投資が絞り込まれ需給が引き締まることから、現在50ドル台の価格は徐々に上昇し、20年には70ドルを超えると推測。ただ、米国などはシェールオイルを増産すると予想され、原油価格全体を抑制すると指摘した。
(共同通信)