郷土料理や文化 堪能 南城市“夜の観光”ツアー


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南城市つきしろ区の区民と交流を深めた「なんじょうナイトツーリズム」の参加者=5日夜、南城市のつきしろ公民館

 【南城】新たな観光の在り方を探る「なんじょうナイトツーリズムモニターツアー」が5日夜南城市内で開かれ、県内外から18人が参加した。観光客が地域へ足を運び、郷土料理や芸能文化を味わいながら地域の人々と触れ合う地域交流型の観光メニュー化を目指している。

 参加者は那覇から南城市つきしろ公民館までバスで移動し、地域の人々と交流を楽しんだ。バスでは南城市ガイド・アマミキヨ浪漫の会の大濱絵里子さんが市の歴史や文化を伝えた。
 公民館では料理体験、沖縄の歌と踊りを楽しむ芸能鑑賞などがあった。最後は全員でカチャーシーを踊り、自然と笑顔がはじけた。
 櫻井紳さん(66)は妻の幸枝さん(64)と共に長野県から参加。「沖縄の郷土料理を味わい、歌三線も聞かせてもらった。沖縄の人との会話も楽しむことができていい体験になった」と満足そうに話した。
 つきしろ自治会の新城辰夫会長は「機会があれば受け入れ態勢を整え、観光客をもてなしたい」と話した。
 同事業は県の補助事業として企画され、他にも宮古島、久米島、北谷町、自然体験学校沖縄校が地域主体の新たな観光メニューづくりに取り組んでいる。