【南風原】南風原高校体育コース3年生の卒業記念駅伝が4日から3日間かけて行われた。6日午後、ゴールの南風原高校に到着し、後輩や職員に出迎えられた。生徒らは本島最北端の辺戸岬を4日に出発。29人がたすきをつなぎ、総距離約170キロを走り抜いた。
高校生活の締めくくりとなる恒例行事で仲間との絆を再確認し、あふれる涙を拭って達成感をにじませた。
生徒は1区間約3キロ交代でたすきをつなぎ、それぞれ約12キロ以上を走った。体育コースは2015年に廃止が決まっており、現在の3年生が最後のクラス。
伊是名村出身の諸見一彰君(18)は体調を崩し、チームに合流したのは2日目以降。体調は万全でなかったが、他のメンバーよりも長い距離を走り抜いた。
ゴール後、山里雄梧君(18)は「ここまで来られたのも仲間のおかげ。3年間体育コースで高校生活を過ごせて、ありがとうの気持ちでいっぱいです」と涙を浮かべて感謝を述べた。
体育科の大城由美子教諭は「体育コースはなくなってしまうが、卒業生一人一人がこの日の経験を誇りに自信を持ってほしい。壁にぶち当たってもきっと乗り越えていけるはずだ」と激励した。