那覇-石垣線の割引運賃値上げ 航空3社、3月29日以降


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航空会社の割引運賃

 全日本空輸(ANA)は12日、スカイマーク運休後の那覇-石垣線の運賃の変更を国土交通省に届け出た。同路線を運航する航空3社の新割引運賃が出そろった。ANAが変更を届け出たのは搭乗3日までと前日までの割引運賃で、ともに日本トランスオーシャン航空(JTA)が設定した運賃と同額となった。スカイマーク運休に伴い、各社とも600円~1100円値上げすることになる。

 ANAはスカイマークが運休する3月29日以降、搭乗3日前までの料金を8千~8500円、前日までの料金を9千~1万1500円に設定した。同社がコードシェア便としてスカイネットアジア航空(ソラシドエア)と共同運航する便については、3日前までの運賃をソラシドエアと同額の8200~8500円にした。コードシェア便以外ではソラシドエアを下回る運賃も設定する。
 ANA沖縄支店は今回の割引運賃設定について「県民の要望を踏まえ、同路線の競争環境や市況を見て判断した」と説明した。
 一方、同区間の当日購入分の航空券の最安値は、スカイマークが9900円だったのに対し、ANAとJTAは先島の住民を対象にした割引運賃で、1万6850円。スカイマークの約1・7倍に当たる。ソラシドエアは当日の割引運賃を設けていないため2万1千円となり、スカイマーク運賃の2・1倍に当たる。