「大宜味、自然が誇り」 児童ら韓国研究者に報告


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ソウル市立大学の教授らに日ごろの研究成果を発表する児童ら=9日、大宜味村の屋古公民館

 【大宜味】地域の自然を観察している大宜味村立喜如嘉小学校と塩屋小学校の児童らが9日、研究のため沖縄を訪れている韓国のソウル市立大学の教授や研究員に日ごろの調査成果を発表した。

同村の屋古公民館で発表会が開かれ、児童らは写真や表を示しながら大宜味の自然の素晴らしさを伝えた。
 喜如嘉小の児童は野鳥の観察活動について報告した。地元で見つけた野鳥の種類や生息場所などを紹介。野鳥の保護活動も続けていることを説明し、「地域の自然を守ることが、地球の自然を守ることにつながっていると知った」と研究で得られた結論を述べた。
 チョウの観察をしている塩屋小の児童は、地域にさまざまな種類が生息していることを紹介した。見掛けたチョウの写真や絵を見せながら、「貴重な自然が残っている大宜味を誇りに思っている」と話した。
 李景宰ソウル市立大名誉教授は「素晴らしい発表内容で驚いた。調査や観察の過程が大学生のようなレベルだ」と児童らをたたえ、「この村は世界一きれいな自然を持っている。これからも研究を続けてほしい」と期待した。
 塩屋小5年の中島杏夏さん(11)は「大宜味の自然の素晴らしさを伝えたいと思った。緊張したけど、チョウのことをちゃんと発表できた」と笑顔を見せた。