【アルゼンチン】大庭琉舞道場、20周年で発表会


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開設20周年の発表会を開いた大庭キクさん(右から2人目)

 玉城流翔節会・大庭キク琉舞道場の開設20周年第2回発表会がこのほど、アルゼンチンの県人会館で開かれた。会場は多くの観衆で埋まり、披露された琉球舞踊を堪能し盛り上がった。

 うるま市出身の大庭キクさん(79)は1958年にアルゼンチンに移った。高校生のころから松含流の故・外間蒲助氏に指導を受けた。アルゼンチンではさまざまな市町村人会や日系社会の団体とも交流を重ね、85年には沖縄に戻り玉城流翔節会・玉城節子道場に入門。94年にアルゼンチンで琉舞道場を開設した。
 発表会は、協力出演の野村流音楽協会亜国支部、同筝曲興陽会亜国支部の「嘉例」の演奏で幕開け。大庭さん、仲宗根富士子さんらによる「女くてぃ節」など、さまざま出演者による舞踊、独唱など計28演目が披露され、最後は参加者全員のカチャーシーで幕を閉じた。
 発表会では、大庭氏に沖県連婦人部、野村流支部、各流部研究所、弟子たちから記念品と花束が贈呈された。大庭さんは「18年前に第1回発表会を開いたが、あの時は1世の踊り手もだいぶいたが、現在は2世、3世の世代になっている。師匠の玉城節子に厳しく教えられた技を2世、3世に継承させたい」と強調した。(大城リカルド通信員)