宮古路線に補助適用 県、スカイマーク運休で


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
要請書を浦崎唯昭副知事(左から4人目)に手渡す宮古島市議の新里聡氏(同3人目)=18日、県庁

 浦崎唯昭副知事は18日、民事再生手続き中の航空会社スカイマークの運休で値上げが見込まれる那覇―宮古路線について、離島運賃補助事業の適用対象とする方針を示した。

同日要請に訪れた宮古島市議会の議員らに答えた。一方で県は、従来の基準では適用外となる那覇―石垣路線についても適用に向けた検討を進めている。
 浦崎副知事は宮古路線の運賃補助について「新年度予算に計上されている。適用対象とすることは確保されている」と述べた。
 要請には宮古島市議会の「21世紀新風会」と「みゃーく会」の議員らが訪れた。「21世紀新風会」の新里聡会長は浦崎副知事に対し、(1)スカイマークの路線存続への支援(2)「沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業」の適用(3)日本トランスオーシャン航空(JTA)と全日本空輸(ANA)が運賃値上げしないよう取り組む―の3点を求め、要請書を手渡した。
 一行はJTA、ANAへも同様に要請し、スカイマークへは路線存続の要請書を郵送した。
 浦崎副知事は16日に上京してスカイマーク社に路線維持を要請したことを報告した。同社から「必ず再興する」と路線再開に取り組む考えを示されたことを説明し、県としても働き掛けを続ける考えを示した。