丹精込めた作物収穫 渡嘉敷小中校「愛汗祭」で調理・会食


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自らの手で栽培・収穫した農作物で「愛汗料理」に挑戦する児童生徒、教師=13日、渡嘉敷小中学校家庭科室

 【渡嘉敷】渡嘉敷小中学校(上原義弘校長)では児童生徒、教職員が丹精込めて育てた農作物の収穫を祝う「愛汗祭」が13日、同校で開かれ、自らの手で栽培・収穫した農作物などを用いて調理・会食した。

 「愛汗祭」は同校の特色ある教育活動で、40年余前から続く活動の一環。栽培活動などを通じて児童生徒の勤労精神、生産意欲などを養い、児童生徒と教師が交流を深める。
 今回は2学期初めに校内愛汗園に植え付けした野菜、根菜類の水やり、草取り、肥料やりなどを行い育て上げた。思わぬ豊作に子どもたちは大喜び。早速、収穫した野菜を食材に、児童生徒、教師が5グループに分かれて「愛汗料理レシピ」に挑戦した。
 カレー、ハンバーグ、チャーハン、ポテトチップ、てんぷら、サラダな数十種類のメニューを子どもたちは役割分担を決め調理に奮闘。愛汗祭で出来上がった盛りだくさんの料理に舌鼓を打ちながら苦労や喜びを分かち合った。生徒会長の神里つなみさん(中2)は「汗を流して育てた野菜で全員が協力して料理したのでとてもおいしかった」と笑みを浮かべた。
 子どもたちは、愛汗についての反省や意義などを理解し、次年度に向けての活動意欲をさらに高めようと誓い合った。
(米田英明通信員)