自慢の脚力でお手柄 那覇西サッカー部・高良君に感謝状


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犯人を逮捕し豊見城署から感謝状を受け取った那覇西高の高良佳利君(中央)=17日、豊見城署

 【豊見城】自慢の脚力で犯人逮捕のお手柄高校生―。那覇西高3年でサッカー部に所属する高良佳利君(18)が、窃盗未遂事件を起こした犯人の逮捕に協力したとして豊見城署は17日、感謝状を贈った。

 同署によると、1月27日午前0時37分、那覇市田原のマンション駐車場で、懐中電灯を照らしながら駐車中の自家用車を物色する犯人を高良君が見つけた。高良君は即座に父親の徹さん(47)に電話し、靴ひもを締め直して走る準備をした。徹さんの気配に気付いて逃走した25歳の男を高良君は追い掛けて捕まえた。警察官が来るまで取り押さえていたという。
 当時の状況を聞かれ「自分もやられるかもしれないと思い怖かったけれど、自分たちの車を荒らしているのを見て『絶対こいつは捕まえてやろう』と思った」と熱く話した。
 高良君は「将来は警察官にもなりたい」と語った。森田治署長は「機転の利いた行動で、立派。将来有望」とたたえた。
 徹さんは「当たり前のことをやっただけ。過大に表彰してもらいびっくりしている」と話し、母親のあゆみさん(46)は「けががなくて良かった。これからも健康で自由に伸び伸び育ってほしい」と感謝状を喜んだ。