県内マラソン、県外参加者9割「満足」 8割が大会後観光


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県内のマラソン大会の魅力(クリックで拡大)

 沖縄総合事務局はこのほど、県内のマラソン大会に参加したことがある県外ランナーの意向や参加状況を調査した。約9割が「満足」と回答し、景色の良さや観光を魅力に挙げ、参加者の8割が大会後に観光などをして過ごしていることが分かった。宮古・石垣島の大会への県外参加者の割合が高いことも分かった。

 意向調査は2014年12月22~24日に実施。Webによるアンケートで過去5年間に県内の大会に参加経験がある県外居住者412人が回答した。
 マラソン大会への満足度では「とても満足」が36%、「やや満足」が51%だった。大会の魅力については「景色が良い」が62%、「沿道の応援が温かい」が60%と高く、6回以上参加したことがある人は「観光も楽しめる」「冬でも暖かく走りやすい」ことも魅力に挙げた。
 全体の約8割が大会後に観光旅行やマッサージ、打ち上げなどをして過ごし、年間のマラソン大会後の県外参加者の活動に伴う支出は県全体で約2億8千万円と推計した。大会参加前に沖縄を訪れたことがある人は94%で、参加後に観光目的で訪れた人は87%に上った。県外参加者からは要望・改善点として「宿泊施設の情報充実」「交通費が高い」「抽選制に不満」などの声が上がった。
 また、2013年度に県内で開催された主なマラソン大会(20大会)への参加者は10万2179人で、県外が1万8982人、海外が1500人と、県外・海外が2割を占めた。11~13年度の参加者数を基にした県外参加者の割合は宮古・石垣島の大会が41・3%と高く、離島が22・1%、本島が16・8%。大会別では、宮古島100キロワイドーマラソンが53・9%、石垣島マラソン41・7%と上位を占めた。
 沖縄総合事務局は交通アクセスなどの情報提供や地域との交流機会の充実などを取り組み課題に掲げた。