キングス100点ゲーム TKbjリーグ第36戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=29勝6敗)は22日、島根県の松江市総合体育館で島根スサノオマジック(同7位=12勝23敗)と今季第36戦を行い、100―69で勝って首位を堅持した。

キングスは第1クオーター(Q)からコート全体を使った積極的なディフェンスで相手に圧力をかけ、岸本隆一や山内盛久の3点弾、アンソニー・マクヘンリーの個人技などで得点し、13点のリードを奪った。第2Qは外からのシュートを決める島根に対して、キングスはミスが相次いだ。第3Qも出だしに4連続でシュートミスがあり、嫌な流れになりかけたが、リバウンドやスチールからの速攻が決まりだし、再び主導権を握った。点差が開いた第4Qは内外からの攻撃が決まり、8試合ぶりの100点ゲームで快勝した。

琉球ゴールデンキングス(30勝6敗)
100―69(31―18,16―16,26―19,27―16)
島根スサノオマジック(12勝24敗)

◆一人一人が役割徹底
 伊佐勉HC(キングス)の話 一人一人が自分の役割・仕事を徹底して40分間戦ってくれた。結束し、チームでつかんだ勝利だ。きょうの勝利で昨日の敗戦がチャラになったわけではない。次戦の高松戦以降も取り返しにいくつもりで臨む。

◆「攻める守備」で圧倒
 試合開始直後からキングスの「攻撃的守備」が島根を圧倒した。オールコートで圧力をかけ、ボールを持った相手には2人、3人で奪いにいく。積極的な姿勢が攻撃にもリズムを生んだ。
 「昨日は、チームとしても個人としてもふがいなく終えたので、きょうは気合を入れ直して試合に臨んだ」と岸本隆一が言うように、組織として守る意志が全員の動きから見られた。
 連敗はできないという意地もあった。山内盛久も「相手に思うようなプレーをさせないように心掛けていた」と振り返る。
 徹底した守備が流れを呼び込んだ。アンソニー・マクヘンリーがリング下に切り込んで得点すれば、岸本や山内が3点弾を沈める。スチールやリバウンドからの速攻も要所で決まった。前日は成功率5割台のフリースローもこの日は約90%成功と安定した。
 ただ第2Q中盤から第3Q序盤までミスを連発し、自ら流れを止めた場面もあった。2点シュートの成功率も約46%と決して満足いくものではない。
 マクヘンリーは「ディフェンスは、昨日よりチームでよいプレーができたと思う」と納得するが「オフェンスに関しては課題が見つかった気がする。ただネガティブなことではなく、これから上を目指すに当たってプラスになってくることだと感じる」と前向きにとらえた。