自炊力 かなりアップ 伊江中3年、魚さばき挑戦


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エプロン姿で魚さばきに挑戦する生徒たち=6日、伊江中学校

 【伊江】魚食普及事業の一環として、伊江漁業協同組合(八前隆一組合長)は6日、島を離れる前に自炊する力を身に付けてほしいと、伊江中学校(山入端きよみ校長)の3年生40人を対象に、魚のさばき方と魚料理を教えた。

同組合員や女性部などで構成する「伊江島海の会」のメンバー9人が指導に当たった。
 調理する前に同組合員の崎浜秀二さんが、伊江島近海で捕れた全長約150センチ、重さ約40キロのメバチマグロを解体した。生徒はプロの包丁さばきの迫力に「オー」と歓声を上げた。
 3年生は、ミーバイとタマンの魚さばきに挑戦。うろこや内臓の取り方、三枚おろしなどを習った。骨付きで魚を切る際には、数人で魚を押さえて協力し合っていたが苦戦していた様子だった。さばいた魚で魚汁と煮つけを作り、解体されたマグロはサクで配られ、刺し身の切り方なども習った。バラをイメージして盛り付けたグループもあり、赤身からトロまでの各部位も味わった。
 料理好きという長嶺和君は「習ったことを忘れずに、島を離れた時、一人でさばいてみたい」と話した。
(中川廣江通信員)