翁長雄志知事は23日、4月から米国に開設する県ワシントン事務所の駐在員に起用した平安山英雄氏(66)に辞令を交付した。部長級の参事監として赴任する。
県庁での辞令交付式で翁長知事は「(私は)普天間飛行場の県外移設を公約にして当選した。その思いをワシントンで訴えてほしい」と求めた。
昨年9月まで在沖米総領事館の政治担当特別補佐官を務めた平安山氏は、米国務省職員として辺野古移設を推進する立場にあったことについて記者団に対し「県民や知事の声を米側にしっかりと正確に伝える。知事の命を受け誠心誠意頑張るしかない」と語った。
平安山氏は1948年生まれ。本部町伊豆味出身。85年に総領事館に採用され、2001年から政治担当特別補佐官を務めた。29年間の在職中、11人の総領事を補佐した。普天間問題にも関わった多くの総領事とも親交がある。