【中国時報】2・28事件報道に虚偽 ケーブルTV局陳謝


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 ニュース報道専門のケーブルテレビ局三立新聞台は10日、2・28事件関連の報道で虚偽の内容があったことを認め、関係者と視聴者に陳謝した。「2281甲子」と題した特別報道の中で、事件とは関係のない画面を同事件の映像と偽って挿入したもの。
 虚偽だと認めた部分は、基隆での虐殺場面と字幕が付けられた画面で、実際は国民党が上海で共産党員を銃殺する場面だった。
 同局は前日まで「資料を提供した研究者の阮美妹さんからの説明がなかったため、誤って挿入した」としていたが、阮さんの抗議を受けて陳謝したもの。
 阮さんによると、同局に資料を貸し出すにあたり、当時のフィルムは非常に限られており、資料には事件とは直接関連のない場面も多く収録されていると説明していた。阮さんは「事件に関心を持ってもらうのはうれしいが、真実を報道してほしい」と述べた。