名護市、自転車通勤に県内初の手当 健康増進と環境配慮


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 【名護】名護市は自転車で通勤する職員に対して、4月から2千~9100円の通勤手当を支給することを決めた。自転車利用の普及で、職員の健康増進や環境負荷の軽減を促進する目的。市によると、県内初とみられる。

 支給対象は日常的に自転車を使用して通勤する職員のみで、自動車通勤手当と併用して受けることはできない。ただし、荒天時の自動車使用は認められている。自転車損害賠償保険への加入も必要となる。支給額は2キロ未満が2千円、2キロ以上5キロ未満が4千円、5キロ以上10キロ未満が6200円、10キロ以上15キロ未満が9100円。
 自転車通勤手当の創設を含む市職員給与に関する条例の一部改正案は、20日の市議会臨時議会で可決された。
 市は、市自転車ネットワーク基盤整備調査などを実施し、2012年度と13年度には市街地に自転車専用通行帯を設置するなど、自転車を活用した地域発展事業などに取り組んでいる。
 市人事行政課は「市は自転車競技イベントを実施しているだけに、まずは市職員から自転車の利用が広がっていってほしい」と期待している。