工芸センター、伝統文様をDB化 産業活用へ


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沖縄の多彩な伝統文様を整理したカード=26日、那覇市の県立博物館・美術館

 県工芸振興センターは、県内外の博物館や資料館から収集した沖縄の漆器や紅型、織物などの「伝統文様」約千種類を整理し、データベースを構築した。4月から工芸事業者らを対象に、センターのホームページ上で試験的に閲覧サービスを始める。文様の特性を理解し、組み合わせを検討するための資料として、カードも作成した。

新たな工芸品制作や、さまざまな業種へのデザイン応用を促し、伝統工芸と産業の振興を図っていく。
 県の「工芸コンテンツ産業活用促進事業」の一環。26日から那覇市の県立博物館・美術館で始まった「第41回県工芸振興センター展」で成果を報告した。
 データベースは紅型や漆器などの項目、文様の種類別に整理され、簡単に検索ができるよう工夫されている。展示会では、データを基に、コンピューター彫刻機を使って文様を切削し、漆器やインテリアパネルを製作する生産性の高い加飾技法も提案している。
 工芸振興センター展は3月1日まで。入場無料。2014年度の研修生の作品約200点も展示している。
英文へ→Ryukyuan traditional patterns digitalized