良生君、米国で心臓移植手術成功 両親「応援のおかげ」


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松島良生君

 重い心臓病を患う北谷町の松島良生(らい)君(13)の手術が日本時間の2月28日、米国ニューヨークのコロンビア大学病院で成功した。移植費用を集めた「らい君を救う会」事務局が1日、ウェブサイトで発表した。良生君の両親は救う会のサイトを通じて「みなさまの温かい応援のおかげで、ここまでたどり着くことができました」と感謝し、「体調が安定するまで気は抜けませんが、きっと元気な笑顔を見せてくれると思います」と報告した。

 良生君は昨年12月に渡米してから約3カ月、同病院で心臓提供を待っていた。救う会によると、手術成功を電話で伝えた良生君の父良道さんは安心した様子だったという。
 救う会によると、日本時間2月27日午後3時9分、両親に提供者が見つかったと連絡があり、良生君が同10時ごろに手術室に入った。同28日午前8時半、手術を終えた良生君は、集中治療室に戻った。
 現在は両親が付き添い、経過を見守っている。退院の時期や沖縄に帰る日は未定。
 良生君の米国での移植手術実現を支援しようと、県内を中心に多くの募金が寄せられ、渡米が実現した。
英文へ→Okinawan boy undergoes successful heart transplant surgery in NY